「銀漢の賦」(著・葉室麟)

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ちょっと久し振りの葉室作品です。第14回(2007年) 松本清張賞を受賞した作品だそうで、立場が違う三人のそれぞれの男の生き方と、ゆるぎない友情を描いています。
その友情は羨ましいものですが、生死を超えたところにあるというか、それさえも巻き込んでいます。
犠牲もあります。が、時代背景もありますが、それぞれが激しい生き方です。

最後の闘いの時は、全力で応援していました(^^ゞ。

でも、ときにクスッと笑いが出てしまうシーンもあります。

主人公の郡方・日下部源五、家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監、農民で一揆を引っ張る力蔵。
それぞれが熱くて、強く、潔い男たちで、でも寂しさと優しさも持っています。

私は思いの熱い主人公の源五より、松浦将監に傾いたのですが。。。。。貶められて死んだ父親と母親、一人残された中で真相を求め、上り詰めて行きますが、源五と力蔵の協力と犠牲があり、余命もわずかの松浦将監が、最後の力を振り絞って、藩主に嫌われ、捨てられても藩のために動きます。


で、登場する女性たちは、それぞれの運命の中で生きますが、意思を持って生きて、中には亡くなった女性もいますが、弱くはないです。
しっかりと強い、それでいて柔らかい、温かいものを持っている女性たちでした。

私が読んだ葉室作品の中では、男性っぽい作品だと思います。
ま、主人公の源五が一見、荒々しい感じで描かれているからでしょうか。でも、松浦将監も力蔵もそういう感じも持っているので、そうなのだろうと思います。
荒々しい面と繊細な面を持っている三人で、それが上手く絡み合っているように思います。

後半に盛り上がった私です。 前半は、何故そんなに評判がいい?というものがありました(^^ゞ。それが段々盛り上がり、ラストは、ん~、何とも。。。。という余韻が。。。。

と、そんな感じで読み終わりました。



内容(「BOOK」データベースより)
寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。

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この記事へのコメント

まるぐりっと
2020年03月30日 02:34
tosileoさんこんばんは~。ご無沙汰していましたが、やっとやっとDVDを観たい気持になりDVD三昧していました(^_^;) 銀漢の賦は葉室作品マイベスト5に入ります。やはりこの頃のが一番ノッてるのではないでしょうか。
tosileo
2020年03月30日 03:39
まるぐりっとさん、こんばんは(^-^)。DVD三昧とはいいですね。そう思うDVDが多いのは楽しいですよね。

「銀漢の賦」はまるぐりっとさんの葉室作品ベスト5でしたか。評判良かったですし、面白かったですね。作家もノッているときが一番いいということですね。
私は今、「冬姫」を読み始めました。まだ三分の一ほどですが、これはまた、ちょっと違う雰囲気の作りになっていますね。