「雨と詩人と落花と」(著・葉室麟)

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先日読んだ「霖雨」の九州・日田の広瀬家の兄弟の末弟、旭荘とその妻の夫婦の物語だというので、読んでみたいなと。。。
「霖雨」でも旭荘が出て来ていて、お兄さんたちを助けていましたが、脇の方でした。
なので、パッと手が出てしまいました(^-^;。
表紙と題も素敵な感じで。。。。。思い込みと目に入ったものに弱い私です(^^;)。

漢詩は、「霖雨」の時よりは味わおうかなと思えたかな(^^ゞ。

で、旭荘は妻の松子とは再婚なのですが、前妻は彼のDVで一年半で離婚。二度目の結婚は不安の中でするのですが、
努力しながらも殴ったり蹴ったりがあり。。。。それも年の離れた17歳の新妻にです。

彼女は、旭荘の苦しみや悩みを理解しようとします。 が、それでいいのか!と突っ込みたい私で(^-^;、
17歳の娘に可能? とも思いながら読みました。

で、半分以上は旭荘自身に起きたこと、周りのことです。それに翻弄される旭荘です。幕末間近の、不安定な時代の。。。。
後半、夫婦の話が多くなり、最後の方は、病気になった松子を看病しながらも、彼女がどれ程の存在だったかを思う旭荘で、
松子あっての旭荘だったと。。。。。。

旭荘という人を描いた作品だと思います。詩人は感情が激しいから詩人になれると。。。。なるほど!です。
そして、繊細なのですね。そして心の中での闘いがいっぱいで。。。で、いっぱい考え。。。思いもいっぱいで。。。 
そうなんだ~と思いました。

今までの葉室作品とは違う世界でした。


題は、広瀬旭荘の漢詩「春雨到筆庵」の最終行からとっています。

菘圃葱畦(しゅうほそうけい)
路(みち)を取ること斜(ななめ)に
桃花多き処(ところ)是(こ)れ君が家
晩来何者ぞ門を敲(たた)き至るは
雨と詩人と落花なり

(菘(とうな)の圃(はたけ)、
葱(ねぎ)の畦(うね)の中、
桃の花がいっぱいに咲いているあたりに
君の家がある。
夕暮れ時に門を敲(たた)いて訪ねてくるのは
誰だろう。
雨か詩人か散る花か。)

兄の淡窓にともなわれ、初めて松子の実家を訪ねた時の出会いを詠んだ漢詩です。ラストに出てきます。
旭荘は松子に一目惚れしているかのような。。。。。


葉室麟が逝去後、刊行された二冊目の本だそうです。
一冊目は「玄鳥さりて」だそうです。 まだ読んでいません。 だいぶ葉室作品を読んだように思いますが、まだまだです。ボチボチと思います。


「雨と詩人と落花と」内容(「BOOK」データベースより)
時は大塩平八郎の決起など各地が騒然としている激動期。天領豊後日田の広瀬旭荘は私塾・咸宜園の塾主として二度目の妻・松子を迎える。剛直で、激情にかられ暴力をふるうこともある旭荘だが、本質は心優しき詩人である。松子は夫を理解し支え続けた。しかし江戸で彼女は病魔に倒れる。儒者として漢詩人として夫としてどう生きるべきか。動乱期に生きた詩人の魂と格調高い夫婦愛を描く!

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この記事へのコメント

まるぐりっと
2020年01月30日 01:03
tosileoさん、こんばんは(^^)

ちょうどこの本をネット図書の予約にいれたところですので
びっくり(@_@)です。
大富豪同心も22巻読んでしまい、何を読んだら・・と迷い
時代小説を読み続けたくて葉室麟再び!!と思いました。
津軽双花、冬姫も入れて楽しみです(^^)
女性が主人公のも面白いですね。オランダ宿の娘、良かった
です。
tosileo
2020年01月30日 03:28
まるぐりっとさん、こんばんは(^-^)。

なんと!そのようなことが('◇')ゞ

大富豪同心、22巻もあるのですか。ドラマは終わってしまったので、そんなに長いと思いませんでした。機会があったら読みたいです。

「冬姫」、織田信長の娘で、蒲生氏郷の・・・ですか。。。これも読んでみたいです。「オランダ宿の娘」も面白いですか。女性が主人公のものは余り読んでいませんが、登場する女性は、いつも凛としていますね。惚れ惚れする女性です。少しずつ後を追って読んでいけたら~と思います(^-^)。
まるぐりっと
2020年02月13日 00:58
tosileoさん、こんばんは(^^) スマホからのコメントです。まだまだ慣れませんが何処でもブログ拝見出来て嬉しいです。やっと読み終りました。初めは暴力夫がキライでしたが、最後は献身的名看病して良かったです。葉室麟は漢詩が大変好きだったのですね。売れっ子作家になるまでは面白い文を書いて、売れっ子作家になると自分が書きたい物を書くので、それほど読者には面白くない…とか文学通の人が言ってましたっけ。  
tosileo
2020年02月13日 03:40
まるぐりっとさん、こんばんは(^-^)。

スマホから有難うございます(^○^)ⅴ。スマホを使いこなしていらっしゃるのですね。いいですね。いっぱい楽しまれてください(^-^)。
私も昨年スマホに換えましたが、まるで~((+_+))です(^^;)。諦めて電話とメールだけです(^-^;。スマホの意味がありません(^^;)。

はい、暴力夫は、お話の中でも嫌ですね。でも思った自分になれない苦しさもわかるので、変わっていく姿が嬉しかったです。

そうですか、漢詩が好きだったのですか、納得です。
で、<売れっ子作家になるまでは面白い文を書いて、売れっ子作家になると自分が書きたい物を書くので、それほど読者には面白くない…>、そうなんですか!そういうことなんですか!だから・・・と納得!です(^^ゞ。なにかスッキリしました(^^ゞ。