「モンゴメリー・クリフト―エリザベス・テーラーの人生を狂わせた男 挽歌への旅路」(著・井上 義照)

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1948年に映画デビューし、1950年代に人気があったというモンゴメリー・クリフト。
私が知ったのは、1960年代に入ってからで、
まもなく死亡の記事が出てショックを受け、その後もなかなか彼の映画を観ることが出来ずに大人になり、オバサンになり。。。ビデオ、DVDで彼を観ることが出来、嬉しかったのですが、彼に関する本もあるということで読んでみました。
著者は彼のファンだったそうです。彼の封切りの映画もご覧になっていたそうですが、この本が出版されたのは2017/10/20になっています。
最近だなと思いました。

彼について、生い立ちから出演作での様子や、タイトルにありますようにエリザベス・テーラーとの関係など書かれています。
私が知りたかったのは、出演作での彼についての話でした。
で、<エリザベス・テーラーの人生を狂わせた男>となっていますが、私はそう捉えていなので、ま、それなりに読みました。
私は彼女の人生で、彼女の考えで、彼に人生を狂わされたわけではないと、
が、確かにこの二人の繫がりは特別で、彼女は最後まで彼を気遣い、心を寄せていたようです。男女の恋を超えたもののように思います。

で、彼については、知らない話もあり、彼を変えた女性がいたという話もあり、興味深く読みましたが、
「憂愁の貴公子/モンゴメリー・クリフト」というビデオがあるのですが(https://tosileo.at.webry.info/200704/article_47.html)、この中で語られていることが多かったです。

で、ほかの俳優たちの話も興味深かったです。

が、著者は彼が破壊されていたと、精神的に弱かったので、アルコールや薬に頼り、台詞も覚えられなくなり、ダメな人間になっていったという結論を持っているようで、残念に思いました。
(1950年頃からアレルギーと大腸炎に悩まされるようになり、その結果、アルコールとドラッグの問題を抱えるようになる。更に1956年に交通事故に遭い顔面を負傷、整形手術をするも顔の筋肉の一部が動かなくなってしまい、以後更に健康上の問題を抱えるようになる。<ウィキペディアから>)

1956年の交通事故後の映画は私も観ました。「ザ・スパイ」(1966)以外は観ましたが、
撮影中はいろいろあったのかもしれませんが、そんなにダメなモンゴメリー・クリフトではないように私は思うんです。
やはり魅力的で素敵でした。

「若き獅子たち」(1958)の彼は「地上より永遠に」を思い出させる彼でしたし、「荒れ狂う河」(1960)の彼もいいなと思いました。
「ニュールンベルグ裁判」での彼は評価されていたようですし、「フロイド/隠された欲望」(1962)の彼は髭で顔が覆われていましたが、それでも彼の目が伝えるものがあったと思います。日本語の字幕がなかったので、彼を追うように観たのですが、確かな<モンゴメリー・クリフト>でした。
(「地上より永遠に」https://tosileo.at.webry.info/200608/article_20.html、「荒れ狂う河」https://katasumi.at.webry.info/201008/article_18.html、「ニュールンベルグ裁判」https://katasumi.at.webry.info/201009/article_19.html、「フロイド/隠された欲望」https://katasumide.at.webry.info/201310/article_1.html

私の中で一番寂しいモンゴメリー・クリフトは「荒馬と女」(1961)の彼でした。クラーク・ゲイブルとマリリンモンローが主演で、彼は冴えないカーボーイのように見えて。。。

でも、彼は俳優であったと思います。

どれほど精神と肉体がダメになっていたのかわかりませんが、著者の話では相当ひどかったようです。
彼を支えてくれた人がいたからかもしれませんが、彼も強靭な精神力で、大きな肉体的、精神的な苦痛と闘い、演技をすることがとても大きな存在で、それに向かうことが彼の中で大きな大切なことで、支えだったように思うのですが。。。
アルコールとドラッグを使い、誤魔化しながら、逃げながらだったかもしれませんが、
周りの人たちに迷惑を掛けたのも良くないですが、彼は闘っていたと思うんです。そこに彼の強さを感じるのですが。。。

で、<彼ほどの役者はいない>と言われたそうですが、まだそれは分からない私ですf^_^;。役者としての彼を観ようと思っても<モンゴメリー・クリフト>を観てしまいます(^^ゞ。何度観たら、<役者・モンゴメリー・クリフト>を観れるようになるのだろうと思います。



内容(「BOOK」データベースより)
クリフトにたいするテーラーの愛は、なぜ結婚というかたちで成就できなかったのか。リズの結婚後も“永遠の恋人”でありつづけた二人の絆とは。 (内容紹介
クリフトに直接取材をかけたわけではないが、膨大な資料を渉猟、クリフトの全貌を浮き彫りしたドキュメント。 )

著者について
1937年香川県高松市生まれ。法政大学文学部日本文学科中退。「東京夕刊」など新聞編集に携わる。1965年株式会社食料新聞社入社。1985年「食料新聞」編集長。1992年同社取締役(編集長兼任)。新聞編集業務のかたわら業界組合記念誌等の出版物制作を手掛ける。1998年同社退社後、「井上企画」設立、書籍等のプランニング・プロダクション業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    映画も写真もカラーが少ないモンゴメリー・クリフトです。
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この記事へのコメント

2019年08月09日 20:55
こんばんは。
元々リズは多情で惚れっぽい女性で
僕には興味が持てない書籍です。
tosileoさん、完読とは凄いですね!。
tosileo
2019年08月09日 22:15
オンリー・ザ・ロンリーさん、こんばんは(^-^)。
これはモンゴメリー・クリフトのことを書いているので、私には完読は問題ありません(^^ゞ。彼女のことは少ないです。ただ彼との恋愛が上手くいかなかったので、彼女に影響を与えたのでは~と著者が考えているようでした。なのでこのタイトルなのでしょう。でも、惚れっぽいかどうかは別にして、男に振り回される彼女とも思えないです。