「間違えられた男」(映画)

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ヘンリー・フォンダ主演の1956年制作のヒッチコックの映画です。
実話に基づいた話だそうで、銀行強盗に間違えられ、司法機関の強引な取り調べによって刑務所に送られてしまった男の話です。
ここでのヘンリー・フォンダは怒っても、辛くても、悲しくても冷静で、派手さはありませんが、静かな強さがあります。
どちらかといえば、いつもそうですが、いつもよりそんな感じがします。
で、この映画、真面目に正直に生きていても、とんでもないことになるという怖さがあります。
「見知らぬ乗客」の次に怖いかなと思いました。

なかなか無実を証明出来ませんが、高額な保釈金を義弟が出してくれたり、頼みにする弁護士が引き受けてくれたり、家族や職場の人たちが無実を信じてくれたり、恵まれていて、話としては物足りなさを感じる人がいるかもしれませんが、何故か素直に<よかった>と思いながら観れます。

引っ掛かったのは刑務所に送られた時です。 刑事の<こういう罪です>みたいなものだけで、本人が無実だと言っているのに、刑を言い渡され、簡単に送られてしまいます。
実話だというし。。。。。本当にこんなものだったのでしょうか。 そんなことが許される、当たり前のアメリカだったのでしょうか。とんでもない!と思いました。さすが当時、人種差別が当たり前の国だと思いました。

で、驚き、腹立たしかったのは、間違えて証言してしまった保険会社の女性たちと主人公が出会ったとき、彼女たちがじっと相手を見ても謝らなかったことです。
一人の、その家族を苦しめ、その人たちの人生を壊すところだったわけです。 なのに謝りもしないなんて! ビックリものです。

そして、ちょっと考えさせられたのは、無実を証明出来ず、妻も精神を病んで入院してしまい、救いがないと思っている彼に、母親が祈るように言います。 そんなことをしても、するつもりにもなれないというように部屋を出ますが、
神に祈る彼です。
その後、犯人がまた強盗に入り、捕まり、彼の無実が証明されます。
<祈る>ことに力がある? 何かにつけて祈る私ですが、疑問が残っています。
謙虚に祈れるようになりたいと思いました。
そして、ちょうどいいタイミングで、大切なことを一言言える人間になれたらいいなと思いました。

で、ちょっとショックだったのは、良妻賢母の彼の妻が、一緒に闘っていたのに、
自分のせいで夫を苦しめていると、精神を病んでしまったことです。
彼の無実が明らかになっても解放されず、それから二年もかかってしまうことです。
その痛みの大きさを感じさせられます。

で、それでも彼女を愛しているという彼に感動しました。
ステキな夫婦だなと思います。
最後の姿に<本当によかった>と思いました。
暗い感じの映画ですが、ここでパッと明るくなりました。

で、残念なのは、今回もヒッチコックの登場シーンを見逃したことです。
どうも私は全体を観れないようです。 中心だけしか観ていません。
気にしながら観ていたつもりでも、やはり中心だけしか観ていませんでした。 あ~ぁ。。。
いつか、しっかりと観直したいです。

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制作1956年 アメリカ上映時間 105分 モノクロ
監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 マクスウェル・アンダーソン、アンガス・マクファイル
原作 マクスウェル・アンダーソン
音楽 バーナード・ハーマン
撮影 ロバート・バークス
編集 ジョージ・トマシーニ
配給 ワーナーブラザーズ

出演
ヘンリー・フォンダ : クリストファー・バレストレロ(通称マニー)
ヴェラ・マイルズ : ローズ(マニーの妻)
アンソニー・クエイル : 弁護士オコンナー
ハロルド・J・ストーン  : バワーズ主任刑事
チャールズ・クーパー : マシューズ刑事
リチャード・ロビンズ : 犯人
(チューズデイ・ウェルドが出ていたらしいのですが、わかりませんでした。検索したら<少女>となっていましたが。。。)

ストーリー
ニューヨークのクラブで働くミュージシャンのマニーは、妻ローズと共に貧しい生活を送っていた。妻のために歯の治療費を借りようと、マニーはローズの保険証書を持って保険会社のオフィスを訪ねる。しかし、そのオフィスに2度も強盗に入った男にマニーがそっくりだったため、警察により連行されてしまう。







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この記事へのコメント

まるぐりっと
2013年11月09日 00:23
あ、「見知らぬ乗客」の次に
コワイですか、是非見てみます
ね!
目が痛いので中々見られませんし
コメントも短くて愛想がなくて
すみませんm(__)m
tosileo
2013年11月09日 06:25
まるぐりっと>
仕事帰りの家の前で、突然警察に連行され、証言者たちに躊躇なく「この人です」って証言されてしまいます。<お~、コワッ!>です。機会があったらお楽しみください。でも、目の方が大切なので無理をされないで下さいね。
コメント、いつも楽しく拝見し、コメントを入れて下さるのを有り難く思っています。短いとか愛想がないなんて、とんでもない!いつも有難うございます(^◇^)。
オンリー・ザ・ロンリー
2013年11月09日 21:04
こんばんは。
「火曜日」さんは、裁判で証人になってもらうのでフォンダ・マイルズ夫婦二人が相手の住まいを訪問しますね。すると「少女二人」がその人は亡くなったとか奥さんは引っ越したと言ったと思いますが、片方の少女が「火曜日」さんで、やはり将来期待できる「輝く何か」を持っている、と僕は勝手に想いました。違ってたらごめん、いや、正しい(笑)。ファンなんです、3歳?年上になります、僕より。
オンリー・ザ・ロンリー
2013年11月09日 21:10
言い忘れました。生活に余裕がない割にヴェラ・マイルズの髪は綺麗にウェーブ?がかかっていたような記憶です。手入れが宜しいようで。ファンなんです、10歳?年上になります、僕より。
tosileo
2013年11月09日 21:35
まるぐりっとさん>
すみません!<まるぐりっと>になっています(+o+)。今、気付きました。失礼しました。

tosileo
2013年11月09日 21:44
オンリー・ザ・ロンリーさん、こんばんは(^◇^)。
そうだったのですか。さすがですね。輝いていたはずなのに、全然気がつきませんでした。次回観るときはしっかりと観ようと思います。
そう、ヴェラ・マイルズ、貧しく見えませんでした。ヴェラ・マイルズのファンだったのですか。派手な感じがしない(褒め言葉です)女優さんですがいいですね。「捜索者」の彼女、好きです。
火曜日さんやヴェラ・マイルズより年下なのですね。だったら私もですね(^^ゞ。そういう思い方、何かいいですね(^u^)。

まるぐりっと
2013年11月14日 20:41
どうぞお気になさらず!!
ヴェラ・マイルズみたいな顔に生まれた
かったです(笑) 私は横に広い顔なので(^_^;)
tosileo
2013年11月15日 22:51
まるぐりっとさん、有難うございます。しかし、やはり失礼なことで申し訳ないです
ヴェラ・マイルズみたいな顔。。。私は丸いです^_^;。
オンリー・ザ・ロンリー
2016年04月25日 00:58
深夜にお邪魔します。
貸してあった本作品のDVDが戻りましたので
数日後に「火曜日ちゃん」の画像を添付して
ブログアップします。
tosileo
2016年04月25日 19:03
オンリー・ザ・ロンリーさん、こんばんは(^-^)。
楽しみにしています(~o~)