「雲霧仁左衛門」(著・池波正太郎)

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江戸時代中期の享保年間に活動したとされる盗賊・雲霧仁左衛門率いる一党と、その捕縛を目指す火付盗賊改めの攻防のお話で、その時の火付盗賊改め方長官は安部式部です。
仲代達矢主演で映画化もされていますし、ドラマも何度か。最近は中井貴一主演で放送されていました。
私が観たのは映画と、中井貴一主演の「雲霧仁左衛門」です。
映画ははっきりとは覚えていませんが、面白くなったのは覚えていて、その後ドラマも興味がなかったですし、
夫に小説は面白いからと薦められても読みませんでした。が、
中井貴一主演の「雲霧仁左衛門」を観はじめてから、原作を読んでみようかなと思っていました。
夫に薦められたときに読めばよかったです。今さら~ですが(^-^;。
面白かったです。人間、素直じゃないと損をするなと思います(^^;)。

で、「雲霧仁左衛門」と題はなっていますが、小説の中では雲霧仁左衛門率いる盗賊一団と、火付盗賊改めの攻防!という感じだと思います。
それぞれのメンバーが、その時その時を描かれていて、お話になっていて、読んでいて、それぞれの人に関心を持ちます。

で、中井貴一主演のドラマ「雲霧仁左衛門」では雲霧仁左衛門がド~ンと主役で、安部式部が苦々しく思えて観ていました。
完全に雲霧仁左衛門に思いがあって、雲霧仁左衛門中心で観ていました。
が、原作では、どちらにも傾かず、というか、どちらも応援!というか、どちらにも惹かれていました。
それほど、特に火付盗賊改めの方は、いろいろ描かれていて、気持ちが引っ張られます。

やはり池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」で、火付盗賊改めの働きもみて、親しみを持っていますし、
というか、まるで「鬼平犯科帳」の火付盗賊改めのように思えて、安部式部に長谷川平蔵が重なってしまって、
それと雲霧仁左衛門一党の攻防戦のように思えて、どちらかを~とはなりませんでした。

私には珍しいことです。単純な私は、主人公方に真っ直ぐ味方です。理屈無しです。
たとえ、それが盗賊であってもです。
たとえば、「ルパン三世」でもルパンを応援し、次元大介、石川五ェ門を応援し、銭形警部がコケるのを待っています(^^ゞ。

そんな私が、どちらも応援しながら読んだ珍しい本です。

で、<上・下巻>になっていますが、下巻の方が面白かったですし、ハラハラ、ドキドキ感がありました。

はい、とても面白く読みました。 が、何故か読み終えるのに時間がかかりました。
特に<上>が。 でも面白く読んでいるんです。なのですが、なかなか進みませんでした。
読み終えてホッともしています。私、時々、なぜか滅茶苦茶読むのが遅くなるんです。なぜかでも、慣れてきているので、慌てもせず、イラつきもせず、ゆっくり楽しみました。

で、ドラマの再放送も期待しています。前回とはちょっと違う観方が出来るかなと思います。

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