「トランセンデンス」(映画)

ジョニー・デップ主演の、2014年のSF・サスペンス映画で、コンピュータに科学者の頭脳をインストールするという。。。。。
原題の「Transcendence」は、日本語で「超越」を意味するのだそうです。
コンピューターで、あらゆる病気やケガまで治し、人間そのものまで再生してしまうところまで行きます。
撃たれてもゾンビみたいに動き出して。。。。
が、究極は、この教授夫婦の愛で、私はそれで納得したのですが。というか、そういうお話だと思いました。
SFもサスペンスもどうでもいいかなと思うくらいです。
が、<人工知能と化した科学者の姿を通して、過度に高度化した科学技術がもたらす危機を描いている>というだけあって、
その恐さは、迫るものを感じます。
科学者の夫婦で、夫が過激組織によって殺されてしまいます。妻が何とかしようと、彼を失いたくないと、
彼の頭脳をコンピュータにインストールします。
それが、自我を持った超頭脳の誕生となり、超高速で世界を支配しようとしていきます。
でも、それは世界を救いたいと、そういう気持ちなんです。
で、彼を葬ろうとする過激組織は、行き過ぎる科学を否定して、正そうとするわけですが、
テロ活動をし、大勢の人の命も奪います。
どちらにも言い分があれば、間違いもあるわけで、
どちらにも加担出来ません。が、思いも理解できます。
どんどん進化していく夫に、妻は疑問と恐怖心を持ってしまいます。
そこに、彼の生前中、一緒に仕事をしていた仲間、マックス(ポール・ベタニー)やジョセフ(モーガン・フリーマン)が過激派と一緒に、彼の全てを破壊しようとやってきます。
彼が破壊されるのもイヤでした。 かといって、そのまま進むのも~と、複雑でした。
が、モーガン・フリーマン、あっさりとそっち?と、それも不満でした(^^ゞ。
躊躇しながらも闘おうとするマックス(ポール・ベタニー)が、良かったです。
で、妻、彼女はやはり彼を愛していて、彼とともにいることを選び、彼もまた彼女と一緒にいることが大事なことで、彼女を選んだ結果が、ラストになるわけで。。。。。。<愛のお話>でしょう! と、思う私です。
で、私は、この映画、良かったと思うのですが、
<批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには196件のレビューがあり、批評家支持率は19%、平均点は10点満点で4.6点となっている。>のだそうです。
で、<サイト側による批評の要約は「優秀な撮影監督であるウォーリー・フィスターの監督デビュー作となった本作には独特のビジュアルがある。しかし、本作が提示する奥深いテーマは、本作の物語では十分に捉えることができなかった。」となっている>のだそうです。
私は捉えられているし、伝えてもいるし~と思うのですが。<愛のお話>と結論付けている私に、なんの権利もないかも(^-^;。
しかし、これから人間はどうなっていくのだろ?と、不安が増幅する映画でもあると思います。
「猿の惑星」より現実味があるかなと。。。。。。
原題/Transcendence
制作年/2014
内容時間/120分
監督 ウォーリー・フィスター
脚本 ジャック・パグレン
撮影監督 ジェス・ホール BSC
音楽 マイケル・ダナ
キャスト
ウィル・キャスター:ジョニー・デップ
エヴリン・キャスター:レベッカ・ホール
マックス・ウォーターズ:ポール・ベタニー
ブリー:ケイト・マーラ
ドナルド・ブキャナン捜査官:キリアン・マーフィー
スティーヴンス大佐:コール・ハウザー
ジョセフ・タガー:モーガン・フリーマン
マーティン:クリフトン・コリンズ・Jr
ジョエル・エドモンド:コリー・ハードリクト(
ボブ:フォーク・ヘンチェル:ジョシュ・スチュワート
PINNの声:リナン・ザガー(クレジットなし)
ストーリー
死すべき運命だった科学者ウィル。しかしその意識は、死の間際に妻エヴリンにとってスーパーコンピュータへとインストールされた。
意識だけの存在になったウィルは、オンラインにつながる軍事機密、金融、政治から個人情報まで、世界中のあらゆる情報を手に入れ、究極的な進化を遂げる。
そしてナノテクノロジーを駆使し、現実の世界にまで及んだ彼の力は、遂に生命までもコントロールし始めた。
常人を遥かに超える力で増殖し、拡散し、支配するウィルに「彼は私の愛した人だったの?」と信じる心が揺らぎ始めるエヴリン。
まるで神のごとき力を手にし、変わり果てた男に世界は恐怖を感じ、密かに抹殺計画が進行し始める。
そしてエヴリンにも選択の時が・・・




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