「秘密」(著・池波正太郎)

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<家老の子息を惨殺し、討手から身を隠して生きる片桐宗春。だが、人の情けに触れ、医師として暮すうち、その心境に変化が芽生える。>ということで、池波正太郎の小説だし、ハズレはないだろうと期待して読み始めました。
でも、この文とは、ちょっと違います。
喧嘩で、立会人のいる果し合い になり、勝ってしまうわけですが、その父親が家老で藩の実力者で、長男が殺された!と次男に助っ人をつけて仇討ちさせようと。。。

で、人の情けに触れて心境が変わったわけではなく、諸々のことで心境が変わるわけで、ちょっと違うな~と思いながら読んでしまいました。

で、思わぬ展開が待ち受けていて。。。。。父親が。。。。。聞いたことのない兄の存在が。。。。。。

で、それぞれの価値観、思い、いろいろありで、それはさすが池波正太郎の世界だなと思いました。
この表紙の絵、瓢箪にも意味があります。片桐宗春には切ないだろうなと思うものが。。。。

それを全部含めて、それなりに面白く読みました。

が、池波正太郎の小説にしては珍しく、私にはスッキリしない終わりでした。
片桐宗春は新しい出発でハッピー・エンドですが、訳も分からず、理由もなく殺された兄は?
で、何より、兄を殺した連中は? 逃げて終わり? そのまま? 何かあるでしょう~と思わずにいられませんでした。途中で終えられてしまった・・・という感じです。

で、 片桐宗春は医者で按摩もするので、私は<梅安>とイメージが重なってしまい、なかなか抜け出せませんでした。
で、終わりまでそのままで。。。。。私の問題ですが(^^;)。


内容(「BOOK」データベースより)
物のはずみで起きた決闘で相手を斬殺した片桐宗春は、逆うらみによる敵討ちに狙われていた。己の正当のため討たれまいと逃亡に身を窶す宗春だったが、江戸に潜んで町医者として暮らすうちに触れた人情と心意気、肉親の縁にいつしかその心が変わりゆく―。秘密を抱え生きる男の姿を、円熟の筆が描く傑作長編。

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