「その日の吉良上野介」(著・池宮 彰一郎 )

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12月14日、討ち入りの日と言われている日から読み始めました。昨日読み終わったので、けっこう遅い読み方です。
本としては厚くない文庫本で、中身も面白かったのですが、最近は本当になかなか進みません。
池宮 彰一郎 の「四十七人の刺客」が今までにない「忠臣蔵」で面白かったので期待して読みましたが、期待は裏切られませんでした。
やはり池宮 彰一郎だ!と思いました。

で、ここでは、浅野内匠頭が<聞こえた癇癪持ち>だったと、激昂すると理非の見境がなくなる、苦労知らずの、若くして藩主になった殿様だったという説で話が進みます。
「千里の馬」「剣士と槍仕」「その日の吉良上野介」「十三日の大石内蔵助」「下郎奔る 」という、五篇の忠臣蔵異聞の小説ですが、通して浅野内匠頭の性格です。

となると、討ち入りを決めたのは何故?という疑問が大きくなりました。そんな藩主に命を捨てる理由は?と想像も出来なくなりました。
で、その理由は、喧嘩両成敗ではなかったことに対する武士としての意地と名誉、義、見栄、そんなもの?というのが、今一つ、いいえ大きく納得が出来ないのですが、その他は、もう<さすが!>という感じです。

で、意外だったのは、ほかの忠臣蔵では余り触れない<女好きの大石内蔵助>です。
が、先見の明があり、能力もあり、気配りもあり、ほとんど完璧な大石内蔵助で、魅力的に描かれています。

で、一般的には出てこない人たちや出来事もで、とても興味深かったです。

で、吉良上野介が、何故浅野内匠頭に切りつけられる理由がわからなかったということも。
意外な話なのですが、小説の中でそれなりに、そうだったのかと思えるかなと思います。
で、巡り合わせというかタイミングが悪かったというか、浅野内匠頭の思い込みもあったような。。。
そういう話? となるのですが、それなりに入ってきます。
吉良上野介は<いい藩主>だったという話がありますが、その説でいきます。

基本はそこですが、五篇の主人公たちが、本当によく描かれていて、そこにくっ付くようになっていて、やはり<さすが!>です。

<最後の忠臣蔵>も読もうかなと思います。いつになるかわかりませんが(^-^;。


内容(「BOOK」データベースより)
身に覚えなき「遺恨」から刃傷を受けた吉良上野介。咎めは免れたものの、賄賂などのあらぬ噂が流され不遇の日々を送っている。そんな彼の頭を占めていたのは「浅野はいったい何を根に持ったのか」の疑問だった―。忠臣蔵事件最大の謎に迫る表題作をはじめ、討入り直前の内蔵助を描いた「十三日の大石内蔵助」、直木賞候補作「千里の馬」など、斬新な角度から忠臣蔵を映し出す5編。

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