「陽炎の門」 (著・葉室麟)

kagerou.jpg

読み応えがありました。感動だけでなく、元気ももらいました。
下士上がりで執政になった桐谷主水が初登城した日、周りは冷たく。。。彼は藩主を非難する落書が親友の芳村綱四郎の筆跡であることを証言し、その為に綱四郎は切腹、挙句に主水が介錯したという過去が。。。。それが蒸し返され。。。。綱四郎の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に。。。。
主水の妻は綱四郎の娘。妻を思う気持ちは強く。。。

主水の味方は誰もいなくて、孤独の中、また、己は友を見捨て出世した卑怯者なのかという思いの中、真相を求め闘う主水です。

主水に心惹かれます。

が、訊ねた恩師が殺されたり、妻が拉致されたり、見張られていたり、殺されそうになったりと、過酷と思われるようなことが続きます。

次第にいろいろなことがはっきりしていきます。
葉室作品て、後半、関係者がいろいろ話始めるのですか? 「柚子の花咲く」もそうでしたが、面白く読み進んでいるとある時から突然、関係者がやったこと、思いをしゃべり始めるんです。それも延々と。それで一気にいろいろなことがわかるのですが。。。
余り気付かないできました。「柚子の花咲く」と「陽炎の門」がそうなのでしょうか?
ま、面白く読んだのでいいのですが(^^ゞ。
それまでハラハラしたり、心配になったり、諸々で感情移入してるので、何となく<ん?>という感じになり、一気に行く?と(^^ゞ。

ま、何にしても桐谷主水の生き方、覚悟の仕方、妻を思う気持ち、憧れてしまいます。
で、誰に理解されなくても自分の生き方を通す姿に元気付けられます。

以前に近所の神社に行ったとき、昭憲皇后の御歌「むらさきもの心にとひて よの人言はいかにありとも」というプリントされたものが置かれていて、いただいてきました。壁に貼っているのですが。。。。。
桐谷主水と重なります。

読んでまだ数少ない葉室作品ですが、その中で、この「陽炎の門」が一番感動し、面白く読み、元気付けられたように思います。



内容(「BOOK」データベースより)
下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。自らの手で介錯した親友の息子が仇討ちに現れて窮地に陥る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは―武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント