「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 」(映画)

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渡辺一史の著書「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」を映画化したもので、
第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞しているそうです。
大泉洋主演で、1人では体を動かせないうえ、痰の吸引を24時間必要とする、
北海道札幌市に在住していた鹿野靖明さんと、それを24時間体制で支えるボランティアたちのお話です。

大泉洋のキャラクターが活きていて、暗く重い映画になっていないのがいいです。
とても大変なことなのに、ときに我儘で、思い上がっているんじゃない?勘違いしているんじゃない?と思うシーンや
軽い描き方をしていたり、笑えるシーンがあります。
そして、寂しがり屋で、時に思いやりに溢れ、時に熱く、時に温かく、
多くのものを感じさせてくれる映画でした。

DVDで観たのですが、特典として、<オーディオコメンタリーを収録! 本作品を徹底的に語り尽くす!
特典には、予告編集のほか前田哲監督 、石塚慶生プロデュー サー、医療監修 :土畠智幸 、介助指導 :淺野目祥子の4名による本編のオーディオコメンタリーを収録。本作の魅力や見どころから舞台裏まで徹底的に語り尽くす! >というのがありますが、
今は観たくありません。
このままでいたいです。自分が感じたこと、思いがいっぱいです。溢れています。
言葉に出来ません。
で、それをそのまま持っていたいんです。今は余計な話に思える解説です。

時が経ったら観るかもしれません。
実は、息子が買ったDVDで、息子に薦められて観ました。
私ひとりならスルーした映画です。

この映画は封切り前から評判でしたし、それに関するものが、TVで放送されていたことも多かったですし、
鹿野靖明さんが自立生活をしているということが、TV番組で取り上げられたこともあったように思います。
何となくそんな記憶が、観た記憶が。。。さだかではありません。
なので、この話は聞いていました。
苦手です。こういうの、好きじゃないんです。
凄いなと思います。が、辛く、悲しいじゃないですか。

大変な思いをして生きている人たちがいます。
サンドイッチマンのTV放送で、<病院内でリクエストを受けるというラジオ放送>というような番組を観たことがあります。
入院している人たちから話を聞き、リクエスト曲を受ける番組なのですが、
もう、言葉が出ません。で、皆さん、明るく前向きに臨んでいる姿でした。笑顔でした。
で、そうじゃない人もいると思います。暗い重いところにいる方も。。。私にしたら壮絶です。
そんな世界です。私がそうなったら、望む姿です。が、観るのは辛いです。
ま、これも感動して観たのですが(^^ゞ。

なので、息子に薦められなかったら観なかったです。
が、観終わって、観れて良かったです。感動もしましたし、温かい気持ちにもなれましたし、
いろいろなことを、それも私にしたら多くのことを思い、そして刺激もいただきました。
薦めてくれた息子に感謝です。

が、私がこのDVDを返すときに言ったのは、
「面白かったよ、良い映画だね、綾戸智恵が出ていたね。」です。
息子が「えっ、出てた?どこに?」「うん、お母さん役」。
息子はジャケットを見直して、「あ」と。
そんな会話しかしなかった親子です(^^ゞ。

それは別として、
一番驚いたのは、<人に頼む>ということを、彼がどのように努力したかということです。
そして、それを受け止めて頑張ったボランティアの人たちです。
本当に意外でした。高飛車にも我儘にも勘違い(ハーレムにでもいるつもりのような)としか思えないような、次から次へと頼むというのか命令するというか、わからないほどの頼み方です。当たり前だと思っている?と思うような。。。
でも、それが、彼の乗り越えた姿だったようです。

ボランティアで来ている青年の恋人が、ボランティアでなかなか会えないので来るのですが、
彼女、美咲が、それを鹿野さんに言っちゃいます。「何様なの?」と。

でも、彼女も結局ボランティアの仲間で頑張っちゃうのですが。

みんなに好かれていると思っている鹿野さんで、思い間違っていない?と始めは思ったのですが、
そうではないんですね。本当に好かれいて、心配されているんですね。
そのボランティアの人たちにビックリした私です。しかたがないからしているのではないんですね。

で、鹿野さん、彼らのことを心配したりしているんです。相談にものったりしているんです。
彼には家族なのだそうです。ボランティアの人たちも彼を家族と思っているような。。。。。

そんな世界があるのですね。

で、彼は見舞うお母さんに「帰れ!」と言うんです。
彼の本心は、辛い思いのお母さんに、自分の時間を作って欲しいという気持ちなんですね。
お母さんへの思いは一杯で、それを美咲が見破りますが、
ラストには涙の親子がいます。涙でお母さんを呼ぶ鹿野さんです。

鹿野靖明さんは、2002年に43歳で亡くなったそうです。


公開 2018年12月28日
上映時間 120分
主題歌 ポルノグラフィティ「フラワー」
公式サイト http://www.bananakayo.jp/

スタッフ
監督:前田 哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
原作:渡辺一史「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫刊)

キャスト
鹿野靖明:大泉洋
安堂美咲:高畑充希
田中久:三浦春馬
高村大助:萩原聖人
前木貴子:渡辺真起子
塚田心平:宇野祥平
泉芳恵:韓英恵
鹿野清:竜雷太
鹿野光枝:綾戸智恵
田中猛:佐藤浩市
野原博子:原田美枝子

ストーリー
札幌で暮らす鹿野靖明(大泉洋)は幼少から難病を患い、体で動かせるのは首と手だけ。介助なしでは生きられないのに病院を飛び出し、ボランティアたちと自立生活を送っていた。夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな彼に、医大生ボラの田中(三浦春馬)は振り回される日々。しかも恋人の美咲(高畑充希)に一目ぼれした鹿野から、代わりに愛の告白まで頼まれる始末!
最初は面食らう美咲だが、鹿野やボラたちと共に時間を過ごす内に、自分に素直になること、夢を追うことの大切さを知っていく。そんなある日、鹿野が突然倒れ、命の危機を迎えてしまう・・・。

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