「影の車」(映画)

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「影の車」は、松本清張が1961年に出版した短編集だそうで、当該短編集に収録された短編小説『潜在光景』を映画化したものだそうです。
加藤剛と岩下志麻が主演で、<美男美女>という感じです。
同郷の二人の再会から始まる不倫なのですが、彼女の息子(6歳)が彼に懐かず。。。その息子におびえる彼で。。。
実は彼は、同じ6歳のころ、母親が付き合っていた男性を。。。。。それにも重なり。。。というお話で、

加藤剛が演じる浜島は夫婦共働きで、妻は仕事熱心、付き合いも熱心で、夫婦の日常会話も余り無く、
岩下志麻が演じる小磯泰子は、夫が死んで4年、保険会社の営業をしながら息子と二人暮らし。
それだけでも<不倫>に繋がっていくように思いますが、どちらも惹かれるに充分な、いい男といい女です。
岩下志麻が美しいです。

が、あそこまでの二人のシーン(ベッドシーン)はいらないなと思いました。というか、
加藤剛が、あんなシーンを ?と思ってしまった私です(^^ゞ。大岡越前のイメージですから(^^ゞ。
改めて「役者だったのね」と思いました(^^ゞ。

で、自分が同じ思いをしたのに、彼女の息子に対する気遣いが足りないなと思ったのですが、
そんなものなのでしょうか?
彼女の息子、明るい少年だったのですが、明るい少年がそんな風になってしまうのは、痛々しいなと思いました。

これは1970年の映画で、原作は1961年に発表されていますが、
不倫ではなくても、付き合っている男女のどちらかに子供がいて~という人は多くなっているように思います。
子供虐待で死なせてしまうという最近の事件もありますが、
難しい環境にいる人が増えてきていて、これを観ても何となく重いです。

で、それは別として、刑事役の芦田伸介、「七人の刑事」(1961年TVドラマ)を思い出しました。台詞は違うのですが、雰囲気があれに出ていた芦田伸介と同じ感じで、重なってしまいました(^^ゞ。

で、この映画のラスト、結果が出ないで終わります。
彼はどうなるのだろう? 今回のことはどうなる? 
彼の6歳のときの殺人はすでに罪にはならないだろうし、子供だということもあるだろうし、
そして、二人は別れるのかなと、
彼の妻は実家に帰ったというけど離婚? で、彼女の息子は? 彼女は息子が彼を殺そうとしたとは思わない?
息子を傷付けたと思わない? 彼女の息子は、彼がずっと持ってきたものと同じものを持ちながら生きる?
彼女の息子も繰り返す?

そんなことが気にかかります。

で、1971年に(日色ともゑ、園井啓介)、1988年に「松本清張サスペンス・潜在光景」(水谷豊、大谷直子)、2001年版「松本清張特別企画・影の車」(風間杜夫、原田美枝子)とドラマ化されているのだそうです。なにかまたドラマ化されそうな感じです。
で、どれも、子役がいいのでしょうね。この映画でも、なかなかの子役でした。


製作年 1970年
配給 松竹
上映時間 98分

監督 野村芳太郎
脚本 橋本忍
原作 松本清張
製作 三嶋与四治
撮影 川又昂
美術 重田重盛
音楽 芥川也寸志

キャスト
加藤剛:浜島幸雄
岩下志麻:小磯泰子
小川真由美:浜島啓子
岩崎加根子:浜島の母親
滝田裕介:浜島のおじさん
近藤洋介:石川
岡本久人:小磯健一
小山梓:浜島の少年時代
永井智雄:小磯貞雄
芦田伸介:刑事


六歳の子供に殺意があるか?運命のワナが起こした殺意の影!
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
松本清張の小説「潜在光景」を映画化。ある日、中年の男が昔の幼馴染みと再会。未亡人の彼女に惹かれた男は、自然の成り行きで情事を重ねる。しかし、6歳の息子の視線を感じた男は、以来罪悪感に苛まれ始める。“あの頃映画 松竹DVDコレクション”。

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