「山河遥かなり」(映画)

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モンゴメリー・クリフトの映画デビュー作「赤い河」と同じ年に作られた映画です。
共演相手は少年で、そして、普通の明るい青年の役です。こういう役は、これだけだと思います。
少年との交流がいいです。
ナチスによって母親と離れ離れにされ、寂しさと不安と恐怖からなのでしょうか、失語症になった少年と出会い、
彼の世話をしながら、彼の心を開いていきます。

帰国を前にアメリカに彼を連れて行く準備をしますが、

母親は母親で息子を探しているのですが。。。。
本当に彼の帰国間際に再会する親子で、その姿を嬉しそうに見る彼です。

ま、それだけなのですが、なかなかいいです。
そして、こんなモンゴメリー・クリフトを見れるのが嬉しい映画でもあります。
これも三度目です(^^ゞ。何度見てもいいモンゴメリー・クリフトです。
明るく、いろいろな表情を見せてくれます。
演技にこだわるらしいモンゴメリー・クリフトですが、どこをどう苦労したのだろう?と思ってしまいます。
それほど普通の青年です。聞けたら聞きたいです。

で、映画は戦争がもたらすものも、大勢の保護された子供たちで描いています。
言葉も発せず、軍服におびえる子供たち、いっぱいのパンを前に急いでパンを隠す子、ボロボロの服装で。。。。。とにかくその数が多い!
それにも驚きます。
そして引き裂かれた家族。。。主人公のように母と子も。。。。
戦争のシーンはありません。でも<戦争>も描かれているように思います。
そして人を、子供を。

お腹を空かせて、ボロボロの服装の少年を、彼は迷わずに彼が住んでいる家に連れて行きます。
言葉も通じないですし、恐怖で暴れる少年の世話をし、心を解きほぐし、友達になり、
彼の保護者を探し、言葉を教え、
友人に施設に連れて行くように言われても、一緒にいることを、アメリカに連れていくことに躊躇しません。
独身の若い男性が、子供を引き取ろうとするのに迷いがないんです。

で、母親が見つかったときも。 彼の嬉しそうな顔に表われています。
描かれていないけど、きっと安心してアメリカに帰るのだろうなと、彼と少年は手紙の交流をするだろうなと、
そして少年は大きくなったら、彼に会いに行くだろうなと、そんなことまで思って観終わりました。

原題 The Search
製作年 1948年
上映時間 105分 モノクロ

監督 フレッド・ジンネマン
脚本 リヒアルト・シュバイツァ
脚色 デビッド・ベクスラー、ポール・ジャリコ
製作 ラザール・ベクスラー

キャスト
カレル・マリク(ジム):イワン・ヤンドル
ラルフ・スティーヴンスン:モンゴメリー・クリフト
カレルの母:ヤルミラ・ノヴォトナ
マレイ夫人:アリーン・マクマホン
ジェリー・フィッシャー:ウェンデル・コーリイ

ストーリー
第2次大戦直後、アメリカ占領下のドイツ。この地の国連救済所にナチの収容所から救い出された一群の子供たちが送られて来た。
ナチ占領下に家族は離散し、カレルも母のハンナから無理やりに引きはなされた。カレルはその悲しみに心はうつろとなり、ついに喋ることも忘れてしまった。特に休養を要するカレルらは、赤十字の病院車で特別収容所へ送られることになった。だがかれらは病院車に乗れば毒ガスで殺されるというナチ時代の経験で、恐怖にかられ途中脱走を計った。その頃、カレルの母は息子を探しつづけ、探しあぐんだハンナは、とうとう気を失って倒れてしまった。一方、ひとり放浪するカレルは、アメリカ兵ラルフ・スティーヴンスンに拾われた。カレルは次第に正常さをとり戻し、自分にも母がいたことを思い出す。一途におもいつめて母を探しに家をとび出した。

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この記事へのコメント

micchi
2019年09月01日 01:41
t o s i l e o さん、こんばんは

YouTubeにアップされていたのを観ました。英語字幕ですが、こちらでストーリーを教えていただいていたので、内容を理解することができました。

モンゴメリー・クリフト、いいですね。少年をアメリカに連れていってずっと面倒をみようとする、この兵士の行動を自然なものとして観る者に納得させてしまう。この人ならそうするだろう、と。
映画のラスト間際、少年の母親を駅の階段に見つけたときは、思わず安堵のため息をついていました。そうですね、ラルフとカレル、いつか再会するでしょうね。
tosileo
2019年09月01日 14:18
micchiさん、こんにちは(^-^)。
観ていただけて嬉しいです。そして、モンゴメリー・クリフトを<いい>と言っていただけて、とても嬉しいです(^○^)。有難うございます。

はい、いい青年ですよね。
はい、そうなんです、二人は再会しますよね、そう思わせてくれるラストですよね。みんな幸せになるような、そんな気持ちにさせてくれますね。いいラストです(^-^)。