「最後の歓呼」(映画)

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スペンサー・トレイシー主演で、監督がジョン・フォードという1958年の映画です。
ジェフリー・ハンターが、主人公が可愛がっている甥で共演しています。
二人ともとてもいいですが、この映画がいいです。

苦労して、努力してここまで来たという男が、豪快で潔い男が、
でも気配りも出来るし優しい男が、
6歳のときに出会った一人の女性を、彼女が死んでも愛し続け、毎朝彼女の肖像画に彼女が好きだった花を上げて活動を始める男が、
戦いに敗れ、倒れ、
最期を受け入れながらも夢を語り、自分と闘ってきた人たちとも語り、仲間に別れを告げます。
一人の男の壮絶な生き方を描いています。

最後の選挙戦が始まり、終了後敗北宣言をしたのち倒れて、最後を迎えるまでの短い期間しか描かれていないのに、彼がどんなところで生まれ、どんな人だったのか、長い彼の人生、生き方も描かれています。

最期を迎える主人公が、医師の面会謝絶で安静にしているようにという指示に反して、延命より仲間との別れをしたいとそちらを選びます。選ぶ権利は本人にあります。
夫がガンになって最後に緩和病棟にいくことを望んだときもそう思いました。
残された短い時間を選ぶわけですから、家族や仲間の気持ちではなく、本人の希望が優先されるべきだと思います。が、辛いです。重なりました。ここからは涙が出ました。
が、彼と対立していた人が笑いを誘います。何という演出だろう!と思いました。

主人公のようなこんな男がいたら凄いなと思います。

ジェフリー・ハンターが演じる甥もなかなかの男です。
妻は、主人公と強烈に対立する男の娘で、その板挟みになりながらも主張を通し、生き方を通し、妻と揉めても仲がいいです。調和をとれる男です。さすが主人公の甥!という感じです。
違うのはハンサムだということだけでしょうか(*´▽`*)。でも、私にはスペンサー・トレイシーも<いい男、ハンサム>です(*^^*)。

が、主人公の息子は、父親の庇護の中で育った、楽しむことしか頭にないようなバカ息子のようで。。。
ですが、主人公も彼の甥も、バカ息子を悪く言いません。主人公も会いたがります。甥も彼に合わせ、優しいです。
で、息子は父親が大好きなんです。彼なりに父親を心配するのですが、、、主人公の死に子供のように声を上げ泣きます。

何故市民のために働き、苦労し、人気があった主人公が選挙に落ちたのかがわかりません。
彼は貧しい人たちに人気があり、お金や名誉、権力のある人たちからは人気がなかった?嫌われていたから?
やはりそういう人たちが勝つ?ということなのでしょうか。
そこだけが引っ掛かりました。 で、それは時代が変わっても、時が経っても変わらないということなのかなと思ったりもしました。

さすがジョン・フォードの映画だなと思いました。
デビュー作以来となるスペンサー・トレーシーとジョン・フォードの映画ということのようです。
スペンサー・トレーシーは容貌から映画界から声がかからなかったようで、
舞台に出ていた彼をジョン・フォードが見出し「河上の別荘」(1930)という映画で主演したそうです。
そこから彼の映画界での活躍が始まったようです。
スペンサー・トレイシーとジョン・フォードに、そんな関係があったなんて知りませんでした。

この映画は知りませんでした。ですが、スペンサー・トレイシー晩年の代表作となったのだそうです。
ひょっとして有名な映画なのでしょうか? いつものことながら私が知らなかっただけなのでしょうか^_^;。

モノクロの映像も美しいです。
ジョン・フォードの映画はどれも映像が美しいと思うのですが、これは風景が少ないのですが、それでもそう思いました。人物描写?セット?難しいことはわかりません。
でも、そんな私にも.美しいと思わせてくれました。

いろいろ良かったです(^-^)。
観れて良かった映画の一本です。

上映時間 121分

監督:ジョン・フォード
製作:ジョン・フォード
原作:エドウィン・オコナー
脚本:フランク・S・ニュージェント
撮影:チャールズ・ロートン・Jr

出演:
スペンサー・トレイシー
ジェフリー・ハンター
ダイアン・フォスター
ベイジル・ラスボーン
パット・オブライエン
ドナルド・クリスプ
ジェームズ・グリーソン
エドワード・ブロフィ
ジョン・キャラダイン

ストーリー
ニューイングランド地方のある都市で5期目の市長選への出馬を決めたフランク・スケフィントン(S・トレイシー)。多忙な中でも就任以来、市民との面談を続け、絶大な支持を受けているが、強引な駆け引きも厭わない彼の政治力を嫌う者たちも多かった。
新聞経営者のエイモス(J・キャラダイン)もその一人で、フランクの対立候補で退役軍人のマクラスキーの支持を早々に打ち出す。新聞社に勤める人気コラムニストのアダム(J・ハンター)は、フランクの甥で、妻の父セグルー(W・バウチー)は、幼馴染のフランクをひどく嫌っていた。
フランクはアダムを選挙を内部から覗いてみないかと誘い、彼の人間性に魅了されたアダムは選挙に協力することにした。一方、対立候補のマクラスキーもテレビを使った派手なキャンペーンを展開する。
そして投票日当日。誰もがスケフィントンの勝利を信じて疑わなかったが、開票が進むにつれてフランクの敗北は決定的になっていく。テレビカメラの前に立ち、今後のことを聞かれたフランクは州知事選に立候補することを宣言する。そしてマクラスキーの当選パレードが賑やかに繰り広げられる中、ひとり自宅へと向かうが…

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        向かって右がジェフリー・ハンター。横顔なので、

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