「折れた槍」(映画)

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スペンサー・トレイシーが観たくて観たのですが、ロバート・ワグナーも出ていて嬉しかったです。
この二人、「山」という映画で兄弟役で共演しているようで、機会があったら観たいです。
でも兄弟というのは苦しいかも。
この「折れた槍」では親子です。この方が自然かな。
この映画、<西部劇>として観ると物足りないと思います。
そして、人間ドラマとして観ても私はスッキリしませんでした。
が、よく考えると<良かった>ように思えたりもします。

自分の力で州一の牧場主になったマット・デブロー(スペンサー・トレイシー)は強く、頑固で独裁的です。 が、
インディアインの妻を愛し、狼を大切にし、前妻との三人の息子よりインディアンの妻との間に生まれたジョー(ロバート・ワグナー)を可愛がっているようにみえます。 が、何に対しても公平な人のようです。

友でもある親しい知事が、娘とジョー(ロバート・ワグナー)の付き合いを反対したときの怒り方は悲しみを伴っていました。ジョーにも何も言いません。

精錬所とのトラブル、40頭の牛が精錬所が川に水を流し、それが原因で死んでしまい、家族だけで精錬所に乗り込みますが、話で済ませようと帰りかけたときに精錬所の人たちが襲いかかろうとします。
そこに部下たちが心配して駆けつけ、精錬所を壊したりケガ人を出したりします。
その裁判での彼の主張。。。。。頷いて聞いたのですが、不公平な一方的な裁判だったように思うのですが。。。。
荒々しい人たちで荒々しい出来事ではありますが。。。。。その出来事もこの裁判も醜いと思います。
もっと醜いのは弁護士です。誰かを悪人にする(ジョーを)必要があるって! 何なのさ、無能な弁護士!と思ってしまったのですが、マット・デブロー(スペンサー・トレイシー)の悔しさと悲しみ。。。。

三人の息子はジョー(ロバート・ワグナー)を助けようとしません。
とくに長男のベン(リチャード・ウィドマーク)! 彼は16歳のときに母親が死んで、学校にも行けず一日16時間も働いて、弟の面倒もみて。。。。父親を恨んでいます。父親に可愛がられているベンも。。。。
父親への反発が始まります。
倒れる父親。。。。。
最後に土地を売ろうとするベン(リチャード・ウィドマーク)を止めようと馬で出掛けますが。。。。。馬に乗ったまま。。。。その父親にライフルを向けたベン。
でも死を確認した父親に上着をかけます。。。。。。

が、止まらないベン。

三年の刑を終えて帰ってきたジョー(ロバート・ワグナー)を追い出そうとし、出て行かないジョーを殺そうとします。

父親を殺したのはベンだと思い、復讐しようとするジョーを止めたのは母親。
これ以上血を見たくないと、自分の道を進んで欲しいという母親。
私もそうするだろうと思いますが、普通の西部劇は復讐へ進むと思うんです。
それが、ジョーは愛するバーバラ(ジーン・ピータース)との道を選ぶんです。
それを影から見て満足そうな母親で、私もきっとそう思うと思うのですが、
マット・デブロー(スペンサー・トレイシー)の思いは複雑だろうなと思い、
また、そんなラストに物足りなさを感じてしまいました。
それは正しい選択だと思うことと、映画は違う~と思いました。

ま、ベンはジョーを助けようとするインディアンに殺されてしまうので、復讐云々ではなくなるからいいのですが、
どうも盛り上がりに欠けると思ってしまう私です^_^;。

でも、一番いい道を選んだこと、
マット・デブロー(スペンサー・トレイシー)、ジョー(ロバート・ワグナー)、バーバラ(ジーン・ピータース)と、マット・デブローの妻でジョーの母親であるインディアンの娘セニョーラ・デロー (ケティ・フラド)の生き方が、観終って残ります。
そういう意味ではいい映画なのかなと思います。

で、スペンサー・トレイシーは彼らしい感じ、ごつく、頑固な感じと、やさしさを感じさせ、
ロバート・ワグナーは中年になってステキですが若い頃はニヤけた不良みたいに思っていたのですが(でも好きです。)、このロバート・ワグナーはステキでした。で、後ろ姿、足が長いのに驚いて観ていました(^^ゞ。

リチャード・ウィドマークは。。。。悪役も善人役も主役も脇役もする俳優ですが、私の中では悪役が多く、この映画でも悪役と言っていいのか可哀想でもあった役なのですが、変に心が曲がってしまった悪役でした。
が、この人がちょっとカワイイ役をするととってもカワイイです。

ま、そんなことを楽しみ、いい映画かも~と思ったわけです。

で、この「折れた槍」は1949年に製作された「他人の家」のリメイク作品なのだそうです。

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監督 エドワード・ドミトリク
脚本 リチャード・マーフィ
原案 フィリップ・ヨーダン
製作 ソル・C・シーゲル
音楽 リー・ハーライン
撮影 ジョセフ・マクドナルド
編集 ドロシー・スペンサー
配給 20世紀フォックス
公開 1954年7月29日(米)
    1954年11月19日(2])
上映時間 96分

監督:エドワード・ドミトリク
脚本:リチャード・マーフィ
原作:フィリップ・ヨーダン
製作:ソル・C・シーゲル
キャスト
マット・デブロー…スペンサー・トレイシー
ジョー…ロバート・ワグナー
ベン…リチャード・ウィドマーク
バーバラ…ジーン・ピータース
セニョーラ・デロー …ケティ・フラド
マイク・デヴロー…… ヒュー・オブライアン
デニー・デヴロー …アール・ホリマン
トゥー・ムーンズ… エドゥアルド・フランツ
クレム・ロートン …カール・ベントン・リード
ホレス …E・G・マーシャル

<ストーリー>
1880年代のアメリカ南西部。大牧場主マットには、先妻の間に生まれたベンら3人の息子と、今の妻であるネイティヴ・アメリカン女性との子ジョーの家族がいた。あるとき、銅の精錬所から流れ出た鉱毒のためマットの家畜が大量に死ぬ事件が起き、抗議の果ての激しい銃撃戦によってマット側は精錬所に訴えられ、ジョーが入獄。そしてマットは、農場の一部を精錬所に売ろうと図るベンたちに叛かれ、病床についてしまう……。


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この記事へのコメント

まるぐりっと
2013年06月15日 23:09
スペンサー・トレイシーは「花嫁の父」
「招かれざる客」位しか見ていません
が、実際はもっと見ていたかもです。
リチャード・ウィドマーク、悪役も
善役もして存在感が凄かった様に覚えて
いますが・・。
「招かれざる客」は私も高校の時に見ま
したので、tosileoさんとはもしかして
同い歳かも・・
多感な時に見た映画は忘れられないで
すね。ジャンヌ・モローに憧れました
っけ。又々立ち話で失礼しました。
tosileo
2013年06月15日 23:55
まるぐりっとさん、こんばんは(^^)。
「花嫁の父」は大好きです。映画もスペンサー・トレイシーも。「招かれざる客」はかなり忘れているのでまた観ようと思っています。
リチャード・ウィドマーク、はじめは苦手でしたが、存在感ありましたね。
同じかどうかわかりませんが違っても同じ年代ですね。私は忘れられない映画も多いですが、覚えていない映画もけっこうあります^^;。
ジャンヌ・モロー、ステキな女優さんですね。
スザンヌ・プレシェットが好きでしたが、「愛情物語」のキム・ノヴァクに憧れました。立ち話、好きです(^-^)。
オンリー・ザ・ロンリー
2013年08月06日 10:20
記憶違いならお許しを。確かbillingはウイドマークよりワグナーのが先に出ますよね?。FOXはウイドマークをほそうとしていた時期です。
tosileo
2013年08月06日 17:42
オンリー・ザ・ロンリーさん>
ウイドマークよりワグナーのが先かどうか覚えていませんが。。。。FOXはウイドマークをほそうとしていた?ミーハーな私はなぜ?と思いますが、彼にそんな時期があったのですね。